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ラインナップ

TCR/BCR レパトア解析

特異的抗原認識に関わる免疫細胞の多様性解析を遺伝子レベルで実施します。非バイアス増幅、次世代シーケンス、専用のバイオインフォマティクスなど、最適化された手法を用いることで、高品質なレパトア解析を実現しています。

ネオエピトープ解析

RNA seqとExose seqを併用し、個人ごとに異なるがんに特異的な遺伝子の変異を探索します。分子間結合力も考慮し、抗原提示可能な変異ペプチド(ネオエピトープ)を探索します。シーケンスデータを用いたindel、long indel、splicing variantにも対応可能です。

16S rRNA菌叢解析

それぞれの細菌種で保存された16S rRNA遺伝子のV1V2またはV3V4領域を次世代シーケンスで測定することで、検体に含まれる細菌種の分布(菌叢)を解析します。生物由来(糞便、唾液など)検体だけでなく、環境由来(土壌、食品など)検体にも対応可能です。

成果発表

2023/11/22
論文

INTERNATIONAL JOURNAL OF INFECTIOUS DISEASES

臨床免疫
Pre-existing cross-reactive neutralizing activity against SARS-CoV-2 and seasonal coronaviruses prior to the COVID-19 pandemic (2014-2019) with limited immunity against recent emerging SARS-CoV-2 variants, Vietnam
https://doi.org/10.1016/j.ijid.2023.11.008
東京大学大学院医学系研究科 国際保健学専攻 発達医科学分野
モイ メン リン 先生
東京大学大学院医学系研究科 国際保健学専攻 発達医科学分野モイメンリン先生のグループからSARS-CoV-2の論文発表がされました。
その中で、当社研究者が共同著者として研究に参画し、B細胞受容体(BCR)レパートリー配列を解析し、BCRレパートリー配列由来のT細胞エピトープを同定することで交差反応性を確認することに寄与しております。
BCRおよび主要組織適合性複合体解析の結果、病原性コロナウイルスおよびコロナウイルスのスパイク蛋白のうち、TCR認識エピトープモチーフ(TREM)がTREMペプチドのトップであったことから、SARS-CoV-2に対する既存の免疫は、感冒コロナウイルスへの曝露によるものであることが示唆されました。

2023/11/16
論文

Current issues in molecular biology

腫瘍免疫
T-Cell Receptor Repertoire as a Predictor of Immune-Related Adverse Events in Renal Cell Carcinoma
https://doi.org/10.3390/cimb45110561
順天堂大学医学研究科 泌尿器外科学講座
小林拓郎 先生
順天堂大学医学研究科泌尿器外科学講座小林拓郎先生より腎細胞がんに対して免疫チェックポイント阻害剤投与時の免疫有害事象の予測バイオマーカーとしてのTCRレパトア解析の有用性について論文で発表されました。
論文では末梢血を用いた当社のTCRレパトア解析が利用され、irAE発症リスクを同定することが患者の転機を最適化する上で大変重要であり、TCRレパトアのクローナリティ―が免疫有害事象を予測するバイオマ―カーとしての可能性があることを示されております。

2023/10/30
論文

COMMUNICATIONS MEDICINE

腫瘍免疫
Lenvatinib activates anti-tumor immunity by suppressing immunoinhibitory infiltrates in the tumor microenvironment of advanced hepatocellular carcinoma
https://doi.org/10.1038/s43856-023-00390-x
広島大学病院 がん化学療法科
山内理海 先生
広島大学病院がん化学療法科 山内理海先生よりレンバチニブを投与した肝細胞がん患者のオミックス研究において、当社のTCRレパトア解析が活用されました。
本論文では、肝細胞がん患者の腫瘍微少環境の変容に着目され、生検検査にて採取された腫瘍組織サンプルを用いて、TCRレパトア解析を含むいくつかの手法にて解析が行われております。
腫瘍微少環境中の解析結果からレンバチニブが抗腫瘍免疫を活性化させる能力があることを示されております。今後の複合免疫療法の治療開発に今回の知見が生かされることが期待されます。

TCR/BCRレパトア解析ガイドブック

必見!これからレパトア解析を実施される先生方へ

レパトア解析には興味はあるけれど、どんな点に注意すればよいのか、何が具体的にできるのか、どのような準備が必要なのかなど、初心者の疑問を分かりやすく解説したレパトア解析ガイドブックを用意しました。
ご希望の方は、下記よりお申し込みください。

TCR/TCR/BCRレパトア解析ガイドブック

目次ページ数:70、形式:PDF/書籍

第1章
TCR/BCRレパトア

  • 多様性獲得のメカニズム
  • 多様性の規模と組み合わせ
  • 遺伝子再構成後のgDNAとmRNAの違い

第2章
レパトア解析法

  • レパトア解析の変遷と弊社の歴史
  • 遺伝子増幅法について
  • メリットとデメリット
  • PCRバイアスによるリスク
  • Multiplex PCRにおける
    プライマーミスマッチのリスク
  • アイソタイプの判定がMultiplex PCRでは不可能である
  • レパトア解析の汎⽤性と様々な動物種への展開
  • シングルセル解析の位置づけ
  • 全長予測解析
  • 抗原予測解析の可能性

第3章
解析する検体の
取り扱い

  • 解析可能な検体と取り扱いの概要
  • 血液(全血)検体の取り扱い
  • 血液(全血)検体からの PBMC 分離
  • 単離細胞検体の取り扱い
  • 組織検体の取り扱い
  • Total RNA 検体の取り扱い

第4章
レパトア解析
データの見方

  • レポートファイルの説明
  • 補足資料の説明
  • よくある質問と回答

第5章
レパトア解析が
使用された論文

  • 当社のレパトア解析が使用された論文の一覧(全 55 報)
  • 各論文の概要

第6章
解析サービスラインナップ
(ダイジェスト版)

  • 概要と基本的な依頼⽅法について
  • TCR/BCR レパトア解析
  • ネオエピトープ解析
  • 16S rRNA 菌叢解析

利用者の声

A大学教授

個別化医療の実現には、腫瘍抗原を同定し、それをターゲットとした細胞傷害性T細胞療法を行うことになる。レパトア ジェネシス社の保有するネオエピトープ探索・同定ソフト並びにTCRレパトア解析は、ターゲットの同定と、それに対するTCRの同定後の遺伝子治療への応用、樹上細胞ワクチン法による治療を可能とし、最先端医療の幕開けを感じさせる

B大学教授分野血液腫瘍学

TCR/BCRレパトア解析により、臨床現場で多くの問題が解決される。私達の教室では骨髄移植後の成否の評価や予測には欠かせないと考えており継続的にレパトア解析を依頼している。また、臨床上の診断や治療効果判定にもこの解析の有用性は極めて高い。最近、レパトア ジェネシス社が開発されたネオエピトープ解析は、血液分野でも応用性は高く、CMLの治療予測にはすぐにでも応用可能と考えられる。臨床上での理解度が革新的に増加する技術であり、応用範囲は非常に広い。

C大学教授分野血液腫瘍学

私達の教室は、血液学、免疫学を基盤として感染症、アレルギー、自己免疫疾患が研究領域であり、臓器横断的な診断を目標としている。その中でも、レパトア ジェネシス社のTCR/BCRレパトア解析により、免疫系が特異的に関与しているかという判断は非常に重要な位置を占める。また、特発性紫斑病の病因はTCR/BCRレパトア解析により解明されると考えている。

D研究所所長分野ウイルス学

TCR/BCRレパトア解析により、感染免疫という研究分野は飛躍的に進むと考えている。今まで、ウイルス感染動物モデルでの解析からT細胞の関与の重要性を明らかにしてきた。今後は、BCR解析による抗体治療薬への応用を期待しており、レパトア ジェネシス社に継続的に解析依頼を行なっている。

E大学教授分野免疫学

生活習慣病(肥満)と免疫系との関連性の中で動脈硬化症モデルマウスを用いて解析を行っている。動脈硬化部位に浸潤する細胞の正確な性状解析にはTCR/BCRレパトア解析が最も有効なツールであると考えている。 レパトア ジェネシス社の解析結果からNKT細胞の関与が強く示唆された。生活習慣病と免疫系の関与という観点からの研究は一見すると関連性は希薄と思われるが、レパトア ジェネシス社の技術により、今後も多くの疾患と免疫系との関わりが明らかとなり、研究の進展が期待される。

F大学教授分野血液腫瘍学

九州地方に多いATLは発症後の致死率は極めて高い。近年、オプシーボの登場により奏功例も確認されているが、その薬効の本態は不明な点も多い。 レパトア ジェネシス社のTCRレパトア解析から、オプシーボ投与後の末梢中の血液像のパターンとTregとの関与が明確になり、今後の治療に幾つかの福音となる可能性は高い。また、ATLの皮膚転移の最終的な確定にはTCRレパトア解析の結果ということになると思っている。白血病・リンパ腫も多くがTCR/BCRレパトア解析を必要とすることになる。今後も継続的に解析を行っていきたい。

G大学教授(海外)分野免疫学

Now we would have extreme use of Repertoire Genesis' s sequencing technology because sequencing T cells on a massive scale would provide more useful representation of the TCR repertoire and provide a fundamental basis for progressing to more detailed cell culture/in vivo experimentation.

解析依頼のプロセス

  • お客さまにしていただくこと
  • 当社が行うこと