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岩手医科大学の研究者が発表した当社のTCR/BCRレパトア解析を利用した論文が「Human Vaccines & Immunotherapeutics」に掲載されました

2019/04/26

岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科肝臓分野の宮坂昭生先生らが発表した当社のTCR/BCRレパトア解析を利用した論文が「Human Vaccines & Immunotherapeutics」に掲載されました。
タイトル:Next-generation sequencing analysis of the human T-cell and B-cell receptor repertoire diversity before and after hepatitis B vaccination

今回の論文は、B型肝炎(HB)ワクチンに関するもので、HBワクチンの接種前、2回目の接種後及び3回目の接種後の免疫応答を明確にすることを目的とし、当社レパトア解析でT細胞受容体(TCR)β鎖及びB細胞受容体(BCR)IgGを測定したものです。
HBワクチンは、B型肝炎ウイルス感染を予防するものですが、5-10%でVaccine Failure(予防接種を受けても免疫がつかないこと)が起こります。このHBワクチンに対する免疫応答の正確なメカニズムはわかっていませんが、TCR/BCRレパトア解析が免疫応答の解明の一助となる可能性が考えられました。

今回のレパトア解析では、被験者のTCR β鎖の多様性は有意に増加した一方、BCR IgGの多様性は2回目のワクチン接種後に有意に減少する結果となりました。
これらの多様性の変化がHBワクチンのより良い反応(better response)に関連している可能性が示唆されました。